地下鉄で性玩具の広告OK MTA、「ポリシーは公平」

 【17日付ニューヨークポスト】ニューヨーク州都市交通局(MTA)は17日、管轄下の駅構内や電車内で性玩具の広告を禁止しない意向を表明した。
 MTAの広告を扱う代理店が、性玩具を販売するアンバウンド社の「わいせつな広告」が公共交通機関には不適切で規則違反だと指摘、一部路線から撤去されていた。これを受け、MTAのジョン・ウェインスタイン広報担当官は「今までもこれからも、われわれのポリシーは公平だ」と述べ、広告が乗客を含む全ての関係者にとって好ましいものとなり、問題なく掲示できるよう、代理店と組んで管理に臨むとしている。
 同社は、著名イラストレーターのローラ・キャラハンさんやロビイス・ワイズさん、クリステン・リウ・ウォンさんなどのイラストを起用し、女性や性玩具を「スタイリッシュ」に表現した広告を展開。同社のCEOポリー・ロドリゲスさんは「MTAの取り組みが何を意味するのか、これから知るのを楽しみにしている。今後の条件などはまだ聞いていない」と慎重かつ楽観的な姿勢を示し、表面上ではなく根本的な解決を期待した。
 MTAの地下鉄駅や電車内には、既に勃起促進剤や豊胸手術の広告が掲示されており、問題視されたことがある。

一部路線で広告が撤去されたことに抗議するアンバウンド社のツイッター投稿(@unboundbabes)

一部路線で広告が撤去されたことに抗議するアンバウンド社のツイッター投稿(@unboundbabes)