5000レーンマイルの舗装完了 追加投資でペースアップ、中間報告

 【18日付ニューヨーク市発表】ニューヨーク市は市内の道路舗装計画「ペイブ・ベイビー・ペイブ」における中間報告を発表、18日までに5000レーンマイルの舗装を完了した。
 16億ドル(約1780億円)を投入した同計画は2014年に開始、10年をかけて合計1万9000レーンマイルに及ぶ道路を舗装する。レーンマイルは舗装した道路の中央線を合計した距離を表す単位で、1レーンマイルは1マイル(約1.6キロメートル)に相当。5000レーンマイルはニューヨーク市とネバダ州ラスベガス市間の往復距離とほぼ同じだ。
 特に路面の状態が悪いとされていたスタテン島では42%の工事が完了。デブラシオ市長はさらにペースを上げるため、追加投資も決定した。
 工事を主導する市運輸局(DOT)は、追加予算を新しいトラックやロードローラー車、削岩機などの機械の購入に充て、作業の効率化を図る。また、市内で試験導入し、一定の効果が見られた、劣化しにくく耐摩耗性に優れたゴム入りアスファルトなど新しいアスファルト素材を採用する。
 6月30日までに、マンハッタン区の3番街と5番街、クイーンズ区のノーザンブルバード、ブルックリン区のロチェスター街などの舗装を完了する予定。

18日、スタテン島で開かれた会見の一場面(photo: Kanter/Mayoral Photo Office)

18日、スタテン島で開かれた会見の一場面(photo: Kanter/Mayoral Photo Office)