刑務所に難民志願者320人 オールバニ郡、NY州受け入れ最多

 【16日付ウォール・ストリート・ジャーナル】ニューヨーク州オールバニ郡の刑務所が、先月から先週までに米移民税関捜査局(ICE)が拘束した難民志願者約320人を受け入れていたことが分かった。州によると、1度に受け入れた難民志願者の数としては州で最多だという。
 オールバニ国際空港に隣接する同刑務所はベッド数1043床で、これまでにも難民志願者を受け入れてきたが、通常は1度に数人程度だった。受け入れた難民志願者の大部分は中米からの移民だが、アフリカやヨーロッパなどからの移民もいるという。
 メキシコ国境に近い不法移民収容施設は、難民志願者や正当な居住資格を持たずに米国で滞在中に逮捕された不法移民であふれかえっているため、ICEは全米30州の郡刑務所や民間の収容施設など100カ所以上の施設に難民志願者の受け入れを依頼している。
 同刑務所のクレイグ・アップル保安官は先月、数百人に上る難民志願者の受け入れについてICEから問い合わせを受け、拘束移民への法的支援に資金を提供するとのニューヨーク州の方針に従って受け入れを決めたという。
 ニュージャージー州の刑務所も、多数の難民志願者を受け入れている。