セントラルパーク初の女性像 20年公開へ、女性参政権運動の指導者2人

 【20日付ゴッサミスト】セントラルパークに設置される初の女性像となる、エリザベス・キャディ・スタントンとスーザン・B・アンソニーの像のミニチュア版が19日、マンハッタン区のニューヨーク歴史協会で一般公開された。
 ニューヨーク市に貢献した女性や女性団体を顕彰する銅像や記念碑を増やそうと、シャーレーン・マックレイ市長夫人らが6月に立ち上げたプロジェクト「シー・ビルト・NYC」の第1弾(本紙6月22日号既報)。
 銅像をデザインしたのは彫刻家、メレディス・バーグマンさん。約90点の公募作品から選ばれた。銅像は、女性参政権を認める米国憲法修正第19条の批准から200年に当たる、2020年8月26日にセントラルパークで公開される。
 市内には歴史的人物像が150体あるが、女性像は5体だけ。2人を記念する財団の代表、パム・イーラムさんはミニチュア版公開に当たり、「銅像はセントラルパークの『ガラスの天井』を破った」と歓迎した。
 2人は女性参政権運動の指導者。1868年から72年にかけて新聞「ザ・レボルーション(革命)」を発行。創刊の辞には「女性開放がこの新聞の目的の1つ。政策ではなく原則を、好意ではなく正義を」と書かれている。

ミニチュア版は、ニューヨーク歴史協会で8月31日まで公開中 (Photo: Glenn Castellano, New-York Historical Society.)

ミニチュア版は、ニューヨーク歴史協会で8月31日まで公開中 (Photo: Glenn Castellano, New-York Historical Society.)