2018年7月30日 NEWS DAILY CONTENTS

車いすなのに「歩けた」 非バリアフリー店から賠償金せしめる

 【26日付ニューヨークポスト】車いすに乗って店の入り口の前で撮った写真を使い、車いすのまま入店できないのは違法だとして、バリアフリー非対応の数十店に対し賠償金の支払いなどを求めていた、クイーンズ区レゴパークのアリック・マタトブさんが歩けることが発覚した。マタトブさんの弁護士は26日、代理を保留すると発表した。
 マタトブさんと写真撮影係の友人はジェフリー・ニーマン弁護士を代理人として雇い、車いすで入店できなかった飲食店や小売店に対し、「多額の費用が掛かる訴訟に持ち込みたくなければ、移動式スロープの設置と5万ドル(約555万円)の和解金を支払うように」と求める文書を送らせていた。案件は49件に上り、2人は 和解に達した数十店から既に約2万6000ドル(約289万円)を受け取ったという。
 今月中旬、ニューヨークポスト紙は自宅近くを歩くマタトブさんの写真を公開。直後に同弁護士は、マタトブさんが身体障害者であることを証明するまで、和解に達した件も含め全案件を保留すると発表した。同弁護士はマタトブさんの障害の詳細について知らなかったという。
 訴えられた店の経営者らは反訴を検討。障害者の活動家は、「本物の障害者は正義や変化を求め提訴する。金銭目的とはもっての外」と憤慨している。

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