殺害された少年追悼し奨学金設立 6人に合計1万4000ドル授与

 【22日付amニューヨーク】ニューヨーク市警察(NYPD)は22日、NYPD本部で、青少年向け体験プログラムの修了式を行った。同プログラムは、6月、ギャングの少年グループに人違いで殺害されたレサンドロ・ガズマン=フェリスさん(享年15)も生前参加しており、修了式ではフェリスさんを追悼し創設された奨学金制度の受賞者も発表された。
 “ジュニア”ガズマン=フェリス奨学金はNYPD財団が設立。2人の受賞者に毎年、それぞれ5000ドル、次点の4人に1000ドルずつが進学資金として授与される。
 受賞者の1人、ナホミ・ザンブラノさん(17)は、この秋からニューヨーク市立大学(CUNY)で機械工学を学び陸軍士官養成プログラムに参加する。もう1人のマラチ・ネルソンさん(18)もCUNYでコンピューターサイエンスと数学を専攻する予定。式に出席したフェリスさんの母親、レアンドラさんは「息子が修了式に参加できたら、どんなに喜んだことか」と涙ぐんだ。同プログラムには今年、14歳から20歳まで約250人が参加した。