マンハッタン橋に垂れ幕、逮捕 NY市内で相次ぐ違法掲示

【6日付ニューヨークタイムズ】中間選挙の投開票を前に、無許可でマンハッタン橋に垂れ幕を吊るそうとしたとして、ニューヨーク市警察(NYPD)は5日、活動家3人を逮捕した。
逮捕されたのは、女性解放と人権保護を唱えるアーティストグループの活動家。垂れ幕には投票を呼び掛ける「VOTE」と書かれており、ビニール製で長さ100フィート(約31メートル)、幅40フィート(約12メートル)、重さ250ポンド(約113キログラム)。重いため吊るすのに悪戦苦闘し、作業の途中で「御用」となった。
環境保護団体グリーンピースが1988年、「海洋投棄を今すぐ止めよう」と書かれた垂れ幕をトライボロー(現ロバート・F・ケネディ)橋に吊るして以来、市内で同様の事件は8件発生。NYPDは垂れ幕の違法掲示の再発防止を徹底するとして「許可なくして掲示した場合は、即座に対応する」との警告を発表した。
過去の事例では南に金融街や自由の女神像を臨み、ウィリアムズバーグ橋と地下鉄J線からもよく見えるマンハッタン橋が好まれてきた。今年9月の国連総会開催中にも、男女4人が同橋から、トランプ大統領再選運動のスローガン「キープ・アメリカ・グレート」の垂れ幕を吊るし、逮捕されている。