インダストリーシティに「日本村」誕生 2万平方フィートの日本食複合施設

 【17日付ウォール・ストリート・ジャーナル】ブルックリン区サンセットパークのインダストリーシティ(IC)に24日、日本食の複合施設「ジャパンビレッジ(日本村)」がオープンする。総面積2万平方フィート(約1860平方メートル)の敷地には、日本食料品店サンライズマートと、たこ焼きやラーメンなど11の屋台が並ぶフードコートの他、本格的なレストランとバーがそれぞれ1店舗。別の入口から入る酒屋もある。サンライズマートには肉屋直営の精肉売り場や日本から空輸した魚などをそろえた鮮魚売り場、「出来立て豆腐」の売り場も設けている。
 運営するのは、マンハッタン区イーストビレッジを拠点とするヨシダコーポレーションのトニー吉田さんと息子のタクヤさん。吉田さんは同地区を中心に長年、バーや居酒屋、レストラン、日本食料品店などを経営。ニューヨーク市における日本食業界の先駆者の1人として知られてきた。ジャパンビレッジは「日本文化を発信する中心地が必要」との考えから発案、開業にこぎつけた。
 家賃は明らかにされていないが、ICの年間の平均家賃の相場は1平方フィート(0.1平方メートル)当たり30ドル(約3370円)。マンハッタン区よりはるかに安いが、ジャパンビレッジの家賃は年間、数百万ドル(数億円)に上るという。

ICの公式ホームページより