「1月は断酒」運動広がる 飲食店で対策あの手この手

 【22日付ウォール・ストリート・ジャーナル】年明け1カ月間は禁酒しようという「ドライジャニュアリー(1月は断酒)」運動がニューヨーク市内でも広がりをみせている。売り上げ減少の痛手を受け、対応策を講じる飲食店が出てきた。
 同運動は、ロンドンを拠点にするアルコール依存症自助団体「アルコールチェンジUK」が2012年から始めたもの。昨年は英国で400万人が参加した。ニューヨーク市近辺では、SNSで話題となる回数が今年に入ってから、昨年の約2倍を記録した。
 運動が盛り上がる一方で、マンハッタン区ソーホーにあるバー「ジターノ・ジャングル・ルーム」では、1月の売り上げが25%以上縮小。酒類が全売り上げの30%から60%を占めるというレストランでも大打撃だという。
 いち早く対策を講じたのはグリニッジビレッジの「ゴッサム・バー・アンド・グリル」だ。酒を使わずに好みの味を再現する「偽カクテル」を提供。アッパーイーストサイドの「ソジャーン・アンド・セレナ・ロサ」では、ノンアルコールビールを1種類から6種類に増やした。金融街のステーキハウス「リザーブカット」では、デザートメニューを充実させている。