NYの改札にもタップ式システム OMNY5月試験導入へ、準備着々

 ニューヨーク州都市交通局(MTA)は、ニューヨーク市の公共交通機関での、タップ式運賃支払いシステム「OMNY」導入に向け、準備を進めている。5月から地下鉄とバスの一部で試験的に開始、2020年末までに完全導入する計画だ。
 MTAによるとOMNYはスマホのモバイルウォレットやMTAのアプリ、OMNYカードを読み取り機にかざすだけで、改札を通ったりバスに乗車することができるシステム。OMNYは「ワン・メトロ・ニューヨーク」の頭文字で、「全て」を意味する接頭辞「omni」の意味もかけられている。
 5月末から、地下鉄4、5、6番線のマンハッタン区のグランドセントラル駅からブルックリン区のアトランティック街―バークレイズセンター駅までの16駅と、スタテン島を運行する全てのバスで、小規模な試験的導入を開始。読み取り装置の設置が始まっている。2020年には全ての地下鉄駅とバスに読み取り機が設置されるが、現行のメトロカードも23年7月まで使用可能だ。
 OMNYはメトロカードと同様、キュービック・トランスポーテーション・システムが運営し、英国ロンドンのオイスターカードと同様のシステムを採用する。導入に合わせ、MTAはOMNY関連のサポートのため電話サービス「州トラベル・インフォーメーション・ライン(511番)」を開設する。

OMNYのロゴ(photo: MTA)

タグ :