海岸でプラ片7万点超回収 NJの恒例ごみ拾い分析

 ニュージャージー州の環境保護団体、クリーン・オーシャン・アクション(COA)がこのほど発表した報告書によると、同州で昨年行われたごみ拾いで回収されたプラスチック片の数は、2017年より35%増え約7万6000点に上った。
 COAは1985年から毎年、春と秋に同州の海岸や河川敷約60カ所でごみ拾いを行い、ごみの種類や数を分析。昨年までに合計約700万点を集めている。今年の春の回は今月13日に予定、ボランティアを募集している。
 昨年は春と秋で合わせて1万人以上のボランティアが参加。回収されたごみの数は合計45万4365点で、うち約82%はペットボトル、買い物袋、ストロー、発泡スチロールなどのプラスチックだ。17年より増えたのは、過去最多を記録した風船(5470点、32%増)、コンドーム(565点、56%増)、オムツ(267点、78%増)など。風船はウミガメがクラゲと間違えて食べ、消化器官を詰まらせ死亡するなど、海洋汚染源として近年特に問題になっている。
 一方で、17年より減ったのはたばこの吸殻(2万1998点、24%減)、タイヤ(43点、22%減)など。医療廃棄物も見つかったが、大量廃棄されて問題となった1980年代の水準ではなかった。この他にソファー、人形、クリスマスツリー、偽の100ドル札、1930年代のものと思われるフィラデルフィア鉄道の記念品なども回収された。