はしか550人、マンハッタン区でも 日本人感染の報告なし

 ニューヨーク市保健精神衛生局は29日、市内のはしか感染が550人に達したと発表した。今回新たにマンハッタン区チェルシー在住の1人、スタテン島の7人の感染が報告された。マンハッタン区在住の感染者が出たのは初めて。ブルックリン区サンセットパークとの関連性が指摘されている。在ニューヨーク日本国総領事館によると、現時点で在留邦人の感染の報告はないという。
 市内の11の公立病院では、はしかの予防接種を義務付けられたブルックリン区の一部地域からの入院病棟への訪問者には接種記録の提示を求めている。

訪問者がはしかの予防接種記録の提示を求められるのは、マンハッタン区キップスベイのベルビュー、ブルックリン区フラットブッシュのキングスカウンティー、クイーンズ区エルムハーストのエルムハースト病院など、緊急外来を受け付ける11の公立病院。予防接種の義務付け命令は4月9日の非常事態宣言と共に発令。郵便番号11205、11206、11211、11249の地域に出された=30日夕、ベルビュー病院で撮影 (photo: Asami Kato / 本紙)