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2001年に起きた9.11同時多発テロ事件の犠牲者補償基金を90年まで延長する法案の可決を求めて、6月11日に連邦下院司法小委員会で証言したニューヨーク市警察(NYPD)の元刑事、ルイス・アルバレスさんが同月29日、大腸がんの合併症により死亡した。53歳だった。ニューヨークタイムズが同日、報じた。
アルバレスさんはキューバからの移民。1990年から2010年までNYPDに勤務、国土安全保障省に入省したが、病状の悪化により退職していた。アルバレスさんはテロ後、崩壊した国際貿易センター(WTC)の跡地で、3カ月間にわたり遺体や遺品の捜索作業に従事。しかし有害な粉じんにさらされたことにより2016年、大腸がんとの診断を受けた。
犠牲者補償基金は、テロ発生後に現場に駆け付け救助や捜索作業に当たった警官や消防、救急隊員などのファーストレスポンダー(FR)で、健康被害を受けた人の医療費などを負担するもの。今年2月、20年12月の解散を前に請求が急増し財源不足に陥ったため、補償金を最大70%減額すると発表。これを受け同月、連邦議会に同基金を延長する「ネバー・フォーゲット・ザ・ヒーローズ法案」が提出された。
同委員会で証言したアルバレスさんはその翌日、69回目の化学療法を受ける予定だったが、見当識障害を発症したため中止。肝不全と診断され、ナッソー郡ロックビルセンターのホスピスに搬送されていた。
Update 7.2
ニューヨーク市のデブラシオ市長は1日、市で多大な功績を残した人に送られる「ニューヨーク市の鍵」をアルバレスさんに授与する意向を示した。

刑事時代のアルバレスさん(photo: Officer Down Memorial Page, Inc. / www.odmp.org)
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