「アペロール」使ったカクテルが流行 派生ドリンクも誕生

 イタリアの食前酒アペロールをベースにしたカクテルがニューヨーク市で流行っている。同酒を使った最も有名なカクテル、アペロールスプリッツだけでなく、同カクテルから想起した新しいカクテルも誕生している。ウォール・ストリート・ジャーナルが6日、報じた。
 鮮やかなオレンジ色が特徴のアペロールは1919年、イタリア・パドヴァで誕生。爽やかなハーブ系のリキュールだ。それを白ワインと炭酸水で割ったのがアペロールスプリッツ。同紙によると、数十年前に考案されたというこのカクテルが、最近また人気の兆しを見せているという。
 マンハッタン区ミッドタウンの「ベンジャミン・ステーキ・ハウス」では同カクテルを、「不朽のおいしさ」と絶賛。同店のディレクター、ビクター・ディデュシャハさんは、「アペロールスプリッツ以上に夏にふさわしいカクテルはない」と推薦する。
派生ドリンクも誕生している。ハラペーニョとテキーラを加え、ピリッとスパイシーなフローズンマルガリータ風に仕立てているのはローワーイーストサイドのビーガンレストラン「ハハハ・プランタス・メキシカーナ」だ。チェルシーのイタリア料理店「フェローチェリストランテ」では、イタリアの別のリキュール、チナールを使い、「アリューチナール」という名のスプリッツを創作。リコリスのストローで飲むそうだ。