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1700年の伝統を持つ朝鮮半島の格闘技「シルム」を米国で広めようと、クイーンズ区に住むキム・サン・ヒュンさん(56)は30年以上にわたり、普及活動を続けている。ニューヨークタイムズが8月30日、レポートした。
シルムは腰に紐を付けた選手が組み合い、相手の膝から上の部分を地面に付けた方が勝ち。砂地の上で行う競技だが、日本の相撲と違って土俵はない。試合後、お互いの砂を払うという「紳士的なスポーツ」だ。キムさんによると「米国生まれや 、幼いころに移住した朝鮮系米国人のほとんどが、この伝統競技を知らない」のだという。
キムさんの本業は長距離トラックの運転。その合間に、ロングアイランドやニュージャージー州でシルムを教える。砂の調達など、年間2万ドル(約212万円)程度は自腹を切る。
クイーンズ区ではこの夏、朝鮮半島から選手を招いたイベントを開催した。協力した龍仁大学のリー・タエ・ヒュン教授は、キムさんの努力には頭が下がると感心しながらも、「(一般からの)興味のほどは今ひとつ」と残念がる。
キムさん自身、イベント当日には午前4時に1人で砂を運び、「誰のためにこんなに頑張っているのか」と涙を流した。しかし「シルムの伝統に比べれば、このくらいの犠牲」と思い直した。「シルムは私の子どものようなもの。私がやらなきゃ誰がやる」
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