新作能「大典」と古典狂言を上演 ジャパン・ソサエティー

 ジャパン・ソサエティー(JS)は14日(木)から16日(土)の午後7時30分から、京都観世会当主、十世片山九郎右衛門による能「大典(たいてん)」を海外で初めて上演する。同公演は、JS舞台公演部が、新天皇陛下即位と大嘗祭に時期を合わせ企画した、「天皇シリーズ」の締めくくりとなるもの。入場料は一般97ドル、会員80ドル。
 「大典」は大正4(1915)年に大正天皇の即位を記念して作られた新作能。「大典」とは重大な儀式の意味で、「即位の礼」など即位に関わる一連の儀式と国民の奉祝行事など全てを含めて「御大典」とも称される。能「大典」はこの御大典にのっとった筋書きだ。1915年の初演後はほとんど上演されることのなかった同作を、能楽シテ方観世流の片山九郎右衛門が、父である九世九郎右衛門が残した初演時の記録を基にに作り直して、令和の「大典」としてよみがえらせた。
 また、当日は、古典狂言の人気演目「蝸牛(かぎゅう)」も併せて上演。狂言方大蔵流能楽師で、重要無形文化財(総合指定)保持者の山本則俊が演じる。

Taiten (c) Yoshiaki Kanda_Kurouemon Katayama X.

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