ネズミの死骸と糞尿浴び、病気に 解雇された男性、雇用主を提訴

 作業中に天井が崩落。頭からネズミの死骸や糞尿を浴び、健康を害したとして米労働安全衛生局(OSHA)に苦情を申し立てた後、解雇された男性が、解雇は申し立てに対する「報復」に当たるとして雇用主を相手取り、慰謝料などを求めてマンハッタン区高位裁判所に提訴した。ニューヨークポストが11月28日、報じた。
訴状によると、イグザクト・ビルダーズ・グループに勤務するロバート・ピーターセンさん(45)は今年8月20日、マンハッタン区西147丁目のビルでネズミの死骸と糞尿の巣窟と化した天井を掃除し、新しい壁を設置する作業を2日間行なった。壁を塗ろうとすると「ネズミが出てきて辺りを駆け回る」ほどだったという。作業用ゴーグルや安全マスクを購入したいと申し出たが、上司は拒否。後日、雨漏りの修理に訪れた際には濡れて柔らかくなった天井が崩落。ネズミと糞尿を頭から浴びた。その後、顔や腕にかゆみを伴うミミズ腫れができ嘔吐も始まったため病院に。結局、仕事を1週間休まざるを得なくなった。
 その時点で上司が解雇をほのめかしたため、ピーターセンさんはOSHAに相談。9月3日に出勤すると、難易度の高い仕事を与えられるなど嫌がらせを受け13日、「うまくいかない」とだけ告げられ解雇された。解雇は、OSHAおよび市衛生局、労働局に違反を通告したことに対する報復に当たるとしている。

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