植物由来のコーンビーフ マレーヒルのデリにNY初登場

 マンハッタン区マレーヒルで1964年から続く「サージズ・デリカテッセン&ダイナー」が1月末から、植物由来のコーンビーフを使ったルーベンサンドイッチを提供している。フードサイト、グラブストリートが11日、報じた。
 コーンビーフは、カリフォルニア州ロサンゼルス市に2018年創業の代替肉メーカー「アンリアルデリ」が製造。創業者、ジェニー・ゴールドファーブさん(38)は、かねてから食の相互関連性に関心を抱いていたところ、工場式畜産のビデオを見て完全菜食主義(ビーガン)に転向。高タンパクの小麦粉をベースにひよこ豆やビーツを加え4カ月かけて開発した。
まず、ロサンゼルス市内のデリに売り込みを開始。老舗のファクターズフェイマスやカンターズから大口注文が舞い込んで弾みがついた。19年11月にはABCの人気テレビ番組「シャークタンク」に出演し、実業家のマーク・キューバンさんから25万ドル(約2744万円)の投資を確保した。
 ニューヨーク進出はサージズの4代目店主、アンドリュー・ウェングローバーさんの母親がたまたま同番組を見ていたことから決まった。曽祖父がマンハッタン区でデリを経営していたというゴールドファーブさんは、「100年以上メニューが変わらないニューヨークのデリに入れたのは、勲章もの」と話している。
 ビーガン・ルーベン・サンドイッチは18ドル。

ゴールドファーブさんの公式
インスタグラム(unrealdeli)より