イサム・ノグチの作品が解体の危機 5番街「雲の風景」

 米国の現代美術に多くの傑作を生み出した日系米国人、イサム・ノグチ(1904〜1988年)がデザインしたオフィスの社員用入り口が解体される可能性が出てきた。ニューヨークタイムズが25日、報じた。
 5番街に立つビルの2つあるロビーに設けられた「雲の風景」は、ノグチにとって最大のインスタレーションの1つ。ビル全体の改築工事に伴って解体されることが計画されているが、ノグチの作品の愛好家たちからは反発と保全の声が上がっている。

1957年の作品。5番街の52と53丁目にまたがる建物内の壁と、そこから続くエントランスの天井に設置された彫刻は、波を表しているという(Photo: Aimi Arahata/ 本紙)