米銀に21兆円 資本増強要求 FRB高官、配当停止も

 【ワシントン共同】連邦準備制度理事会(FRB)を構成する機関であるミネアポリス連邦準備銀行のカシュカリ総裁は16日、英紙フィナンシャル・タイムズ電子版で、新型コロナウイルスによる景気悪化に備え、米金融大手に配当停止と2千億ドル(約21兆5千億円)の資本増強を求めた。
 カシュカリ氏は「大手銀行ができる最も愛国的な行動だ」と訴えた。米金融大手の1〜3月期決算では、融資先の経営破綻などに備えて計上する貸倒引当金が急増した。欧州中央銀行(ECB)は資金確保のため、ユーロ圏の金融機関に配当停止を要求している。
 米国でも外出制限で多くの店舗が閉鎖を強いられている。