NYのごみ量からみる「生活の変化」 外出制限の影響を考察

 ニューヨーク市の外出制限は、市民のライフスタイルにどのような変化をもたらしているのか。2日付のニューヨークタイムズは、市内のごみの量から分析した。
 市の廃棄物のリサイクルを行うシムズ・ミュニシパル・リサイクリングの集計によると、ガラス、金属、プラスチックといったリサイクルごみの量が4月、過去5年の平均より27%も増えた。さらに、ガラス瓶の量は5月に史上最多を記録。酒類の消費が増えたことがうかがえる。ミッドタウンのアパート管理人、クローディア・ガルシアさんは以前に比べ3倍の数のガラス瓶を捨てた。「ワイン、ウォッカ、ウイスキーの空き瓶だ」。
 しかし、廃棄物の総量は4月、マンハッタン区では昨年よりも22%減少。グリジッジビレッジでは35%も減った。市外へコロナ疎開をした人が多いことが理由だという。反対に、疎開者が少ない地区は増えており、ブロンクス区サウスブロンクスのモリサニアでは5.6%増。そこでは、段ボール箱の廃棄が目立つ。配達物が増加したことの現れだ。クイーンズ区フォーレストヒルズにあるアパートビルの受付、アンソニー・デイビスさんは「毎日、クリスマスのように箱が届く」とあきれる。
 デイビスさんによると、住人からは3本のギターをもらったという。ピアノの廃棄物もあったことから、コロナ禍で自宅で過ごす時間が多くなったことにより、「部屋を整理する人が増えたのでは?」とデイビスさんは推測している。 

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