UWSの住民、市に対する訴訟を計画 元NY市長の補佐官を弁護士に起用

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために市がマンハッタン区アッパーウエストサイドのホテルをホームレスシェルターとして使用し治安が悪化していることについて、近隣住民がデブラシオ市長を提訴することを計画していることが分かった。ゴッサミストが27日、報じた。
 今年5月、同地区の高級ホテル、ルサーン、ベルクレア、ベルナードの3軒に市内のホームレス約1万人が移されると、住民からは路上で寝転がるホームレスや嫌がらせ行為が増加してたことに対する苦情が相次いでいた。
 そこで、同地区の住民らは非営利団体「ウエストサイドコミュニティ」を設立。フェイスブックでホームレスの様子や苦情を投稿し、資金調達サイト「ゴー・ファンド・ミー」で呼びかけると、10万ドル(約1050万円)以上の寄付金が集まった。
 さらに同団体はジュリアーニ元市長の元補佐官、ランディ・マストロ氏を弁護士として雇い、26日にはデブラシオ市長に「ホームレスを早期撤退させることを表明しない場合は訴訟を起こす必要がある」と書簡で警告したという。
 一方、非営利の法的援助団体、リーガル・エイド・ソサエティは、ホームレスの健康や安全を優先させるため、コロナが終息する前にホームレスを同地区から撤退させた場合は市を提訴すると主張。市のホームレスサービス局は「ホームレスを安全なホテルに移したことにより、彼らの命を救うことができた」と述べている。

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