伸び悩むNY民主党内で責任追及合戦 知事が市長をやり玉に

 ニューヨーク州内で民主党が伸び悩む中、党幹部の間では早くも責任追及が始まっている。クオモ知事は同日、インタビューの中で、デブラシオ市長をやり玉に挙げた。ニューヨークタイムズが5日、報じた。
 クオモ知事は「(共和党は)州の至る所でデブラジオ氏の写真を掲げている。略奪、犯罪、ホームレスのシンボルだ」ときっぱり。「民主党を『法と秩序』に反していると決めつけ、成功している」と不満をぶちまけた。確かに、保釈制度改正などに言及して、民主党候補を攻撃するテレビ広告が目についた。知事と親しい州民主党のジェイ・ジェイコブス委員長も「5番街で店舗が板を貼るのを見て、市民は不安感を懐き、票が共和党に流れた」と口をそろえる。
 これに対し、デブラシオ市長は「率直に言って、共和党の成功は中程度」と肩をすくめる。そして「民主党に有利になるよう、これからは共和党候補を強く支持すことにする」と冗談を飛ばした。イーストサイド選出のリズ・クルーガー州上院議員も「市長の責任とは言い切れない。共和党は悪者に仕立てているだけ」と指摘。「保釈制度改正も、クオモ氏が署名した州法だ」とけん制している。
 州内では、票の集計が続いている。民主党内での責任追及合戦も続きそうだ。

マンハッタン区の店舗の入り口に板を設置する様子(Photo / 本紙)

>>> 最新のニュース一覧はこちら <<<