LGBTQや公民権運動の歴史的建造物を守れ 非営利団体がバーチャル地図

 非営利団体、ビレッジ・プリザーベーションが、ユニオンスクエア以南にある性的少数者(LGBTQ)や公民権運動に関する重要な建造物をまとめた「バーチャル地図」を発表した。歴史的建造物として保存するよう訴えている。amニューヨークが3日、報じた。

 たとえば、5番街80番地のビル。全米初の同性愛者組織、「全米LBBTQタスクフォース」の本部が1973〜85年に置かれていた。同性愛を精神障害から除外したアメリカ精神医学会や人種差別と戦った労働者組織「インターナショナル・ワーカーズ・オーダー」の拠点となっていたのもここだ。その他、バイセクシャルのブルース歌手、ベシ—・スミスさんがレコードを吹き込んだ5番街55番地のビル、全国黒人地位向上協会(NAACP)がリンチ撲滅運動を開始した5番街70番地のビルなど。12丁目とブロードウェーの角には、婦人参政権運動組織の「サフラジェット・リーグ」が1894年に使っていたビルもある。地図上の建造物をクリックすると歴史的重要性の説明が表示される仕組みだ。

 同団体では、こうした建物が再開発の波に飲み込まれてしまうことを危惧している。責任者のアンドリュー・バーマンさんは「行動を起こさなければ、大切な建造物が破壊されてしまう」と強い思い入れを語っている。

バーチャル地図のスクリーンショットより

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