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コロナ治療薬、塩野義が後追う
ファイザー、年内市販の可能性

塩野義製薬のロゴ

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コロナ治療薬の開発に拍車がかかっている。塩野義製薬は1日1錠の新薬の臨床試験(治験)を始め、先行するファイザーやメルクの後を追っている。ウォール・ストリート・ジャーナルが25日、伝えた。
ワクチンは有効だが、忌避者がいる。ギリアド・サイエンシズのレムデシベルなどの治療薬は、いずれも病院での投与が必要だ。製薬各社が目指しているのは家庭で簡単に服用できる口径薬。ファイザーは1日に2錠の特効薬で治験の後期段階にあり、早ければ今年中にも市販される可能性がある。塩野義の治療薬は5日間の服用でウイルスを撃退する。当面は日本で健康な50〜100人を対象に治験を行った後、対象を広げる。両社の新薬はコロナウイルスを増殖する酵素を妨げる。
メルクがリッジバック・バイオセラピューティックと共同開発する「モルヌラピラビル」も治験の最終段階だ。ウイルスの増殖を妨げ、重症化を避ける効果がある。治験もコロナ検査で陽性反応が出てから、5日以内の重症化リスクの高い患者を対象とする。
同社のチーフサイエンスオフィサー、ダリア・ハズダ氏は「待てば待つほど、効果は薄れる」と説明している。米国政府は、12億ドルでメルクのこの薬を170万人分購入済み。米食品医薬品局(FDA)の承認が下り次第、一般投与を開始する。
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