「もはや知事でいることは不可能」 州下院議長 クオモ氏の弾劾手続き加速

 

 

「もはや知事でいることは不可能」

州下院議長 クオモ氏の弾劾手続き加速

 

(Photo: Governor Andrew M. Cuomo / https://www.youtube.com/watch?v=877bpeGA8II)

 

 ニューヨーク州下院のヘイスティ議長は4日、「下院民主党議員の大多数の信任を失った。もはや知事でいることはできない」と発言。クオモ知事の弾劾手続きを加速させる考えを示した。同日、abc7が伝えた。

 弾劾を決定するのは150人の下院議員。州憲法によると「不祥事または汚職」の場合、単純過半数の76人が賛成すれば成立する。現在民主党議員は106人。クオモ氏が弾劾された場合は、ホークル副知事(民主、バッファロー市出身)が知事になる。その後、クオモ氏は州上院議員と訴追裁判所判事による裁判にかけられる。上院議員63人の4分の3の賛成で有罪となる。現在民主党議員は43人。有罪が確定すると州内で将来立候補することもできなくなる。

 州下院法務委員会は弾劾調査を3月に開始している。調査はセクハラ、高齢者施設でのコロナ犠牲者の過小報告、州職員の私利目的の使用、マリオ・クオモ橋の腐食したボルトに関する隠蔽の4項目に及ぶ。ラビン委員長は当初「調査には数カ月を要する」と述べている。州司法局が結論を出したセクハラだけで弾劾するか、残りの調査終了を待つかは不明。同委員会は9日に会合を持つ予定だ。

 こうした中、クオモ氏はセクハラを引き続き否定。辞任については示していない。しかし、日増しに強まる辞任要求の圧力に、いつまで耐えられるかは疑問だ。


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