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ライカーズ島刑務所が危機的状況
コロナで職員不足・状況悪化


ライカーズ島刑務所が危機的状況にある。ニューヨーク市の主要収監施設として1935年に開設。当初から暴力や汚職が横行していた。15日、ニューヨーク・タイムズが報じた。
コロナが蔓延して、看守2200人以上が感染。毎日平均2000人が欠勤するようになると状況は悪化した。24時間未満だった収監手続きが数日、数週間に及び、ベッドもない監房があてがわれた。社会的距離の確保は難しく、マスク配給も限定的。食料・水・医薬品の配給にも遅れが出た。ゴミや糞尿が放置されたままの場所もある。
感染防止のため囚人1500人以上が早期釈放されたが、現在はコロナ前を上回り過密状態。横になる空間もないシャワー室に収容され、ビニール袋に排泄する囚人もいる。今年になって囚人10人が死亡。少なくとも5人は自殺と見られている。医薬品投与の遅れによると考えられる死亡例もある。
こうした中、デブラシオ市長は14日、施設修理や医薬品投与の外注を含む改善案を発表。無断欠勤を続けていた看守21人を解雇した他、警官を援護に派遣した。これに対し看守組合は解雇は逆効果と反発し、数千人規模の増員を求めている。現地を視察した市会議員や活動家は、早期釈放を提案。保釈違反者を自動的に収監しない州法の成立やライカーズ島送致の一時中止も訴えている。



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