【特集】母の日

5月8日は母の日。
お母さんにいつもの感謝の気持ちを贈りましょう

「母の日」の由来
 アメリカの祝日「母の日」は、1905年アメリカ・フィラデルフィアの女性アンナ・ジャービスが、母の死をきっかけに「母の日」を提唱し始めたことに由来します。アンナの母、アン・ジャービスは、社会活動家としてMother’s Day Work Clubを組織し、公衆衛生改善の取り組みや、南北戦争時に中立を宣言し、負傷した兵士を分け隔てなく看護しました。南北戦争後はMother’s Friendship Dayを設定し、かつては敵同士だった人々が融和するためのイベントを開催するなどの活動も行なっていました。娘のアンナは母の死後、母に敬意を表し感謝をする日を設けたいと考え「母の日」制定のための働きかけを始めます。その働きかけがアメリカ全土に広まり、1914年に当時のウィルソン大統領が5月の第二日曜日を「母の日」と制定し、国民の祝日となりました。

感謝の気持ちを伝える人
 アメリカでは、実のお母さんだけではなく義理のお母さん(父親の再婚相手、配偶者の母親)やお祖母さん、叔母さん・伯母さん、里親や養親など、広い意味で「母親のような存在」が感謝の対象となります。

カーネーションの持つ意味
 1908年に行われた「母の日」として初めての公式の式典で、アンナが出席者全員に白いカーネーションを配ったことがきっかけとなり、カーネーションが母の日の象徴となりました。
 ウェブメディアPetal Republicによると、一般的にカーネーションは「fascination(魅惑)」と「motherly love(母性愛)」の象徴ですが、色によってそれぞれ別の意味を持つそうです。

赤色 「friendship(友情)」「admiration(賞賛)」
濃い赤 「sincere love(誠実な愛)」「affection(情愛)」
白色 「pure love(純粋な愛)」「good luck(幸運)」
ピンク 「a mother’s love(母の愛)」

一部の色・模様はネガティブな意味を持つ場合があります。
紫色 「capriciousness(気まぐれ)」
黄色 「disappointment(失望)」「sorrow(哀しみ)」
縞模様 「regret(後悔)」「refusal(拒絶)」
※諸説あります。

Happy Mother’s Day
 母の日に母子一緒に街を歩いていると、お店の人や通りすがりの人から “Happy Mother’s Day!” と声を掛けられることがあります。自分のお母さんだけではなく、広くお母さんという存在にあたる人への感謝の気持ちを表すアメリカの母の日ならではの光景です。声を掛けられたら “Thank you!” 、相手も母子であれば “Same to you!” など笑顔で返しましょう。

母の日のプレゼント
 代表的なものはお花です。カーネーションに限らず、季節のお花を複数取り合わせた花束や鉢植えなどバリエーションは豊富です。カード文化のアメリカでは、母の日のカードも欠かせません。花束にカードを添えるのが一般的で、エステやスパ・マッサージなど女性に喜ばれるサービスの「ギフト券」を一緒に入れることも。お菓子の詰め合わせや雑貨・服飾品などのギフトを贈ったり、一緒にブランチに出かけたりなどもよく行われます。デイリーサンからは、プレゼントに喜ばれる話題のアイテムをご紹介します。

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