中国大使、安保3文書改定に懸念

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共同通信

 日中両国の政財界人や有識者が政治や外交、経済などを議論する「東京―北京フォーラム」で8日、中国の孔鉉佑駐日大使は、日本政府が12月に改定する安全保障関連3文書を念頭に「中国が脅威だと一部の人が唱えているが、重大な懸念だ」と表明した。「歴史や台湾問題で約束を守り、敏感な問題を管理しなければならない」とも語った。

 一方、中国の新型コロナウイルス対策の緩和を念頭に「人的往来の再開に向け準備を進めていかなければならない」と述べ、日中間の交流拡大に期待を示した。

 日本の垂秀夫駐中国大使もオンラインであいさつし、11月の日中首脳会談実現を評価した。(共同)