1月8日 編集後記

編集部が気になった1週間の出来事

編集後記

 皆さん、新年あけましておめでとうございます。昨年は、いろいろとお世話になりました。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。2023年、DAILYSUN NEW YORKは、発行20周年を迎えます。これまで本紙を支えてくださった皆さんに感謝を申し上げるとともに、我々も20周年にふさわしい活動ができればと思っていますし、読者の皆さん方ともより積極的な交流ができればと思っていますので、ご意見・アドバイス・コメントなどございましたら、どんどん送ってください。お待ちしています。

 それにしても、アメリカは、なにかにつけ、いろいろと“イベント”が多いですね。昨年11月の中間選挙を受けて、新たなメンバーが招集された議会ですが、下院(House of Representatives)において、同中間選挙で過半数を奪還した共和党内での調整がつかず、最初の議題である議長(House Speaker)選出ができないという異例の事態が続いていました。昨日ようやく15回目の投票で、Kevin McCarthy氏が議長に選出されましたが、議長選出投票が10回以上繰り返されるのは、164年ぶりとのことです。日本で、例えば党内で決めた首相候補を、議会での実際の投票において造反が出て、首相が決まらないなどということは聞いたことがないですもんね。(ちなみに、議長が決まらなかった最長は1856年の2ヵ月間で、133回目の投票でようやく決まったとのことです。当時は2大政党制でもなかったですけどね。ちなみに、主要争点は、奴隷政策と移民政策がだったようです。一つは時代を感じますが、もう一つは今も続いていますね。。。)昨日1月6日は、ちょうど議会襲撃事件の2周年に当たり、White Houseでは、その襲撃事件鎮圧に活躍した人たちへのPresidential Citizens Medalの授与式が行われていましたので、この対比もなかなか考えさせられるところがありました。一方で、共和党の混乱により議会下院議長が決まらない中でも、共和党上院(Senate)トップのMitch McConnell氏は、Biden大統領とともに地元Kentucky州でのインフラ投資法の成立を訴えるイベントに出ているんですもんね。改めて、アメリカと日本の政治カルチャーの違いを感じさせられる年明けだったと思います。ウクライナ戦争やコロナ感染再拡大(日本も連日死者数が過去最多を更新していますし)に加えて、インフレ、サプライチェーンの分断、そしてひしひしと進む地球温暖化など世界的な問題が山積するなか、アメリカの政治も早く落ち着いてくれればと思うのですが、今年もいろいろと波乱に備えておかないといけないですね。

 そんな中、New Yorkでは、Broadwayで”The Lion King”が、過去最高週間売上高を更新するというNew Yorkのコロナ禍からの復活を印象付ける記事がありましたし、NYCの先月の犯罪が2カ月連続で減少したというほっとするニュースもありました。特に、Asian Hate Crimesが減少しているのはよかったと思います。

 新年を迎えて、NYもまた活気づいてくると思いますし、20周年を迎えるDAILYSUN NEW YORKとしては、そんな活気を皆さんにお伝えするだけでなく、皆さんとも一緒に楽しんでいければと思っています。本年もよろしくお願いします。

 ではよい週末をお過ごしください。

編集部より


今週の1枚

2023 HAPPY NEW YEAR!
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