NYで黒人暴行死の抗議デモ 怒りあらわ「警察の残虐行為をなくせ」

NYで黒人暴行死の抗議デモ

怒りあらわ「警察の残虐行為をなくせ」

　米南部テネシー州メンフィス市の黒人警官5人が、タイリー・ニコルズさん（２９）に暴行を加えて死亡させた事件に対する抗議活動が27日、ミッドタウンとロウワーマンハッタンの2カ所で繰り広げられた。参加した数百人は、公開された映像に激怒し、警察への批判を強めた。amニューヨークなどが伝えた。

　午後7時過ぎ、タイムズスクエアから出発した参加者は「警察の残虐行為をなくせ」と書かれたボードを手に練り歩き、怒りの姿勢をあらわにした。「被害者と加害者がともに黒人であっても、警察は人種差別の上に成り立っている」とも主張した。

　元ニューヨーク市警（NYPD）の警察官であるアダムズ市長は、抗議活動の数時間前、事件に関与し殺人罪などで起訴された警官を非難するとともに、平和裏のうちにデモを実施するよう求めた。連邦政府から事件について説明を受けたとした上で「私は（以前）警察官であり、警察の虐待の被害者でもあるので、その衝撃はよく分かる。弟と私が若いころ、警察署の地下で警官に殴られた時、私は怒った」と述べた。

　ユニオン・スクエアからアップタウンに向かって行進した抗議活動と合わせて、いずれのデモ隊もNYPDの厳しい監視下に置かれた。参加者の中には、テレビレポーターを突き飛ばしたり、警察車両の上に登ったりして、逮捕された人もいた。

→ 最新のニュース一覧はこちら←