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フラットアイアンビル、競売へ
共同所有者間の争いが原因

マンハッタン区フラットアイアン地区で長年の歴史を誇るランドマーク「フラットアイアンビル」が22日、競売にかけられる。共同所有者間による争いを受け、ニューヨーク州最高裁がこのほど下した判決を踏まえた流れ。タイムアウトが6日、報じた。
同区5番街175番地にある22階建ての同ビル。75%をGFPリアルエステイツやニューマーク、ソルジェンテ・グループ、ABSパートナーズ・リアルエステイトのグループが共同で所有する一方、残り25%については、ネイサン・シルバースタイン氏が所有している。不動産業界サイト「リアル・ディール」によると、グループは2021年、「シルバースタイン氏の経営判断の甘さが原因で建物が長期間空室になっている」として、共有持分の買い取りを求め、同氏を訴えた。
これに対し、シルバースタイン氏も、グループがスペースを適切に賃貸しようとしなかったとして応訴。事態が複雑化したため、裁判所は建物を競売にかけることを決めた。売却代金は、現在の出資比率に応じて分配される。同ビルは1902年、建設会社フラー社の本社ビルとして建設された。66年には、ランドマークに指定された。近年、テナント離れが進み、19年6月には、21のオフィスフロアすべてが空室となった。20年11月の時点で、同ビル全体が空室となり、改修工事が始まった。
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