ENJOY! DAILY ADVENTURE IN NY!
驚きのニューヨーク④
~小学校のオークション~

こんにちは。御所丸です。NYはこれから美しい秋に入りますね。爽やかでCrispyな空気を楽しんでください。今回も駐在中に驚いた出来事のご紹介を続けさせて頂きます。
子供が通っていた小学校は公立校で、NY市からの予算では必要最低限の先生しか雇えないため、保護者からの献金を集めて、算数や理科、音楽や美術などの先生の費用を賄っています。毎年、学年ごとに目標額が決められ、1生徒あたり1,000ドル程度が相場で、我々の場合は子供が2名いたため結構な負担でした。献金を当てにして先生を雇うというシステムは日本とは大きく違うので、それだけでも驚きなのですが、さらに献金のための一大イベントにはビックリしました。
子供達の作った美術作品?(美術の時間に作った絵など。作品と呼べるかどうか???)や詩集、保護者が寄付した品物などがオークションにかけられ売りに出されます。イベント会場は何とダウンタウンの有名クラブ。チケットは1枚200ドルで、軽食が用意されビールなどが飲み放題です。企業からの参加を見込んだパッケージプランも販売されていて、団体向けの10人掛けテーブル席は3,000ドルで高級シャンパンとウォッカ付き。追加で100ドル出せば、長大リムジンで、学校からクラブまで、送迎サービスが付いてきます!

オークションで出される品物と最初の売り出し価格は、子供の作品が2,000ドル、先生との1日デート券(ピザを食べたり映画を見たり)は先生の人気によって値段が異なり、500ドルから1,000ドル程度(お父さんが先生とデートできるわけではありません!念のため)、校長先生と会議を含め1日中ずっと一緒に過ごす1日校長券1,000ドル、NBCテレビの有名番組の見学券が300ドル、Google やFacebookの会社訪問券300ドルなどです。その他にも近隣店の商品やサービスのディスカウントチケットなどが数多く提供されています。
子供の作品は特に人気があり、オークションで値段が釣り上がっていきます。結果発表が数日後にあるのですが、この日のイベントだけで、集まったお金は5万ドル(750万円程度)を超えるという大盛況!駐在前に、親は子供を公立校に入れる際には、学区を非常に気にして、よりよい教育を受けさせるために、わざわざ引っ越す人も多い、と聞いていたのですが、こういった献金などで学校が潤うからだということが、よく分かりました。税金面での優遇措置があることもあるのでしょうが、皆が楽しみながらお金を喜んで使う仕組みが整っているのには本当に感心します。

残念ながら私は都合が合わずにオークション・パーティには参加できませんでしたが、盛り上げ上手なMCがいたりして大いに盛り上がったようです。お酒も入っているので、値段が高騰していき、ある子供の美術作品?に1万ドル出した人がいたとのこと。そのくらいの金額なら簡単に、喜んで払えるようになりたいですね!

御所丸 富太
プロフィール:NYの奥深さをこよなく愛する京都生まれの元NY駐在員。趣味は料理、ギター演奏など。NYでの副業成功を夢見ている。
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