11月11日 編集後記 冬時間が始まり、Thanksgivingにむけて、今年のまとめ準備?





11月11日 編集後記

冬時間が始まり、Thanksgivingにむけて、

今年のまとめ準備?




編集部が気になった1週間の出来事

NY地下鉄、転落事故や暴力相次ぐ NYPD、警戒強める
安全柵がすぐに設置されることは期待できないので、引き続き地下鉄利用の際は細心の注意を払いたい。(編集部 I)

NY市、シティバイクの拡大計画発表 リフトと連携、保有台数倍増へ
シティバイク拡大の一方、シェアリングスクーターのRevelはサービス終了を発表しました。(編集部 A)

万引き、過去4年で64%増 増加率は24都市中トップ
市内の薬局チェーン店では、歯ブラシを買うだけでも店員を呼び、鍵を開けてもらいます。(編集部 M)

 

編集後記   冬時間が始まり、Thanksgivingにむけて、今年のまとめ準備?

皆さん、一週間お疲れさまでした。夏時間が終わり、早朝の通勤が明るくなったのはうれしいのですが、逆に夕方が早くなったのは寂しいですね。夕方5時には暗くなり、より一層秋の夜長、そして冬を感じる季節になりました。

今週もいろいろありましたね。WeWorkの破産法申請もありました。一時期は“時代の寵児”として、$47Bもの時価総額(2019年)がつきました。コロナによるオフィス需要減(今週も、NY市ダウンタウンでの人流回復率が66%という記事もありました)、その後の急激な金利高といった不運な側面もありましたが、そもそものビジネスモデルの脆弱さが指摘されていたことを考えると、やはり一つのバブルの象徴だったように思います。また、同時期にもてはやされたものの、1)赤字で、2)負債が多く、3)事業“モート”が弱い (そもそも独立事業ではなく、サービスの一部であるべき、といったもの)企業は、金利の上昇により、負債の借り換えが大変でしょうし、これからベンチャー企業の倒産は増えるように思います。一方で、WeWorkを追い出された元CEOが、いまだに$1.7Bもの個人資産を有し、NYCにも多くの不動産を保有しているというのも、なんとも言えないですね。

4か月におよぶ全米映画俳優組合のスト終結もよかったですね。以前の編集後記でとり上げたように、全米自動車労働組合やアメリカ最大規模の非営利医療機関であるカイザーパーマネンテのストライキも既に労使合意にいたっていますので、アメリカの“仕事の年末”であるThanksgivingに向けて、労使も終結にむかっているように感じます。今回の合意は、動画配信や生成AIを通じた収益の報酬還元が想定になっていたというところが特徴だと思いますが、その点では、“持つもの”と“持たざるもの”の差は、またしても拡大するように思います。一方で、今回の合意も3年間で15%以上の賃上げに合意していますし、これまでの合意も今後4年程度で20%+という条件となっており、消費者物価指数がコロナ前(2020年1月時点)と比べて、20%近く上昇していることを考えても、合理的な水準かと思いますが、アメリカのインフレはしばらく目標の2%には下がらないように思われます(よっぽど、景気が停滞しない限り。。。😥)

最後に、これからの季節外出が増えるかと思いますが、まだまだNYでもデモ行進が続いていますので、くれぐれも外出時にはお気を付けください。(これからの将来を担う若者たちが、“表現の自由”や“国際感覚”をもち、それらを表現する“熱量”も大事だと思いますし。日本も昔は、“学生運動”と呼ばれる熱い時代を経て、高度成長時代に突っ走りましたしね。)デモだけでなく、店舗における集団窃盗なども増えていますし、地下鉄での転落事故や暴力も増えていますので。

週末も天気は良いようなので、残り少ない秋の週末をお楽しみください。

代表 武田秀俊


今週の1枚

Central Parkでの夕暮れ。
今週は、比較的暖かったので、Central Parkでも夕暮れを楽しむ方々が多くいました。
あと、五番街では店舗のクリスマス・デコレーションが始まりました。


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