ガザ南部にハマスの「人質部屋」

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共同通信
パレスチナ自治区ガザ中部デールバラハの自宅に戻り、がれきの中から所有物を捜す人たち=20日(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル軍のハガリ報道官は20日、地上侵攻するパレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスの地下で、イスラム組織ハマスが拘束する人質がいた部屋を発見したと発表した。「約20人が困難な状況下で拘束されていた」と説明し「奪還に向けて努力している」と強調した。ハマスは依然、100人以上を拘束している。

 軍は20日もガザで激しい攻撃を続け、北部ジャバリヤやガザ市、ハンユニスで子どもを含む民間人が死亡した。ガザ保健当局によると、戦闘によるガザ側の死者は2万4927人。

 一方、ガザの戦後統治を巡り、イスラエルのネタニヤフ首相は20日、バイデン米政権が求めるパレスチナ国家樹立による「2国家共存」に対し「反対する」との声明を改めて出した。占領地ヨルダン川西岸やガザを含む「ヨルダン以西の全領土でイスラエルの完全な治安管理に妥協はない」と強調した。

 国連のグテレス事務総長は20日、ウガンダで開かれた非同盟諸国首脳会議で「2国家共存の否定は受け入れがたい」とネタニヤフ氏を非難した。