安保理、ガザ停戦決議採択

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共同通信
ラマダン期間中の「即時停戦」を求める決議案を採択した国連安保理=25日、ニューヨーク(共同)

 【ニューヨーク、エルサレム共同】国連安全保障理事会は25日、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルとイスラム組織ハマスの双方にイスラム教のラマダン(断食月)期間中の「即時停戦」を求める決議案を採択した。非常任理事国のモザンビークなどが提案し、米国は棄権した。実際に停戦が実現するかどうかは、双方が仲介国カタールで続ける間接交渉の行方が焦点となる。

 一方、パレスチナ赤新月社は24日、イスラエル軍がガザ南部ハンユニスのアルアマル病院とナセル病院を襲撃し、赤新月社スタッフらが死傷したと発表した。両病院は2月にも攻撃を受けた。軍は声明でハマス戦闘員が「民間施設を利用しテロ活動をしている」と正当化。25日も両病院の包囲を続け、アルアマル病院周辺で戦闘員20人以上を殺害したと主張した。

 軍は北部ガザ市にある地区最大のシファ病院を再襲撃するなど、今月に入って医療施設への攻撃を強めている。