大阪市が紅こうじ対策本部会合

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共同通信
小林製薬の「紅こうじ」を使ったサプリメントを巡る健康被害問題で、大阪市が開いた対策本部の初会合=3日午前、大阪市役所

 小林製薬の「紅こうじ」を使ったサプリメントを巡る健康被害で、本社のある大阪市は3日午前、横山英幸市長をトップとする対策本部の初会合を開いた。関連が疑われる死者が5人に上り、入院も約170人と影響が拡大する状況を踏まえ、対策を強化。会合では、同社に回収を命じた3商品について、129自治体の約2万3千店舗で約86万個が販売されている状況を確認した。

 横山氏は「被害相談が増え続け、ステージが変わってきた」と強調。市は保健所職員らによる専従チームを置き、健康被害状況の把握や原因調査を進める。

 市は3月30日、紅こうじの原料製造拠点だった大阪工場(大阪市淀川区)を厚生労働省と共に立ち入り検査した。健康被害に影響した可能性が浮上したのは青カビ由来の天然化合物「プベルル酸」で、昨年4~10月に製造された原料に含まれていた。大阪工場は施設の老朽化を理由に、昨年12月に閉鎖されている。

 会合では立ち入り検査の結果を共有する見通し。