新参スカイダンスがパラマウント買収で山場 巨大エンタメ企業誕生へ

 

新参スカイダンスがパラマウント買収で山場
巨大エンタメ企業誕生へ


ロサンゼルスのハリウッド地区にあるパラマウント・ピクチャーズのスタジオ敷地へのメルローズ ゲート(Photo:Coolcaesar/https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Paramountpicturesmelrosegate.jpg)=2014年

 

リウッドでは新進の映画スタジオであるスカイダンス・メディアが、米国で2番目に古い老舗スタジオ、パラマウント・ピクチャーズを買収する交渉が山場を迎えている。2日、ニューヨーク・タイムズが伝えた。 

スカイダンスはオラクルの共同創業者、ラリー・エリソン氏の息子、デービッド・エリソン氏が2010年に設立。「ミッション・インポッシブル」シリーズ、「トップガン・マヴェリック」などの大ヒット作品を制作した。一方のパラマウントはハリウッドの老舗。CBSやニコロデオンなどを傘下に収める。

関係者によると両社は排他的に交渉を進めている。具体的には、パラマウント支配株主、シャリー・レッドストーン氏の持株会社ナショナル・アミューズメントをスカイダンスが買収し、パラマウントと合併。巨大エンタメ企業を誕生させる。エリソン氏は先月、パラマウントの取締役会でこのビジョンを説明したという。

レッドストーン氏はストリーミングサービス「Paramount+」が業績に寄与するとして長年、株売却に消極的だった。ただ、同サービスはいまだに赤字。パラマウントの株価は今年初めから18%下落した。SPは先週、同サービスの将来は「不確か」としてパラマウント社債をジャンク債に格下げしている。

両社ともコメントの求めに応じておらず、最終的に合意に至るかは不明。5000億ドルの資産を運用するアポロ・グローバル・マネジメントやウェザー・チャンネルを保有するエンターテイメント・スタジオズもパラマウント買収に興味を示している。

 

オラクル創業者・億万長者であり父親のラリー・エリソン(中央)、元英首相トニー・ブレア(左)と会談するスカイダンスCEOデビッド・エリソン(デビッド・エリソンのインスタグラム(@davidellisonskydance)からスクリーンショット)

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