ニューヨーク州はホテルによるミニボトル・シャンプー類の提供を禁止する。使い捨てプラスチック容器ごみの削減が目的だ。11日、ニューヨークポストが伝えた。

州下院を通過した法案によると、2025年1月1日から50室以上のホテルは12オンス未満のミニボトル「アメニティ商品」を提供することができなくなる。この規制に違反したホテルは警告を受け、30日以内に改善しなければならない。改善されない場合は500ドルの罰金を課せられる。50室未満のホテルは26年1月1日からこの規制の対象となる。
ホテル業界では、すでにこうしたアメニティ商品の提供を自主的に取りやめたところもある。多くは大手ホテルチェーン。例えば、マリオットホテルの広報担当者は「ミニボトルを大容量のポンプ式に変更している」と指摘。23年末までに95%のホテルで変更が終了した。その後も変更を続けており、「毎年5億個のプラスチック容器ごみが削減できる」と話している。
ヒルトン・ホテルズの広報担当者も「23年時点で、シャンプー、コンディショナー、ソープをミニボトルから大型サイズに変更するよう社内規定を改めた」と説明。「使い捨ての固形せっけんの提供も中止した」と続けた。インターコンチネンタル・ホテルズでもミニ容器使用中止の動きがある。
この法案は19年に提出され、21年にホークル知事が署名。23年1月1日から実施の予定だった。しかしホテル業界がミニボトル・シャンプー類の在庫を理由にロビー活動を行い、実施が延期された。米国内ではカリフォルニア州で同様の規制が来年から実施される予定。ワシントン州でも27年1月1日から漸減させる。
ニューヨーク市内は観光客が戻りつつある。昨年、市を訪れた観光客は6180万人。19年のピーク時の93%に達している。
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