世界的規模のシステム障害が19日に発生した。マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウインドウズ」が採用しているセキュリティーソフト「クラウドストライク」のアップデートに不具合があったためだ。ABC7NYによるとニューヨークでも影響が出ている。

市の911や311のサービスは問題がない。ただ、一部サービスの提供に支障が出ている。市警(NYPD)や消防局(FDNY)は独自の通信システムを使用しており影響がないものの、NYPDが配布した携帯電話やデスクトップパソコンの多くが使えない。州車両管理局(DMB)のシステムは影響を受け、対面サービスができない状態にある。オンラインサービスの一部も使えない。
市内の地下鉄、バス、電車の運行には支障がない。ただし、MTAは運行状況を伝える情報システムが機能していないと発表。ニュージャージートランジット(NJT)ではチケットの自動販売機が使えない。チケットが買えなくても乗車を拒否されることはないという。
空の便は全米で1000便以上が欠航。遅延も相次いでいる。アメリカン航空、ユナイテッド航空、デルタ航空は、昨夜から全ての便を地上待機としていたが、アメリカン航空とユナイテッド航空は午前7時に解除。ジェットブルー航空は影響がないとしており、アレジアント航空とスピリット航空も地上待機を解いた。
フライトステータスの確認は各航空会社のホームページやフライト情報サービス「FlightAware」を。
今回のシステム障害の影響は甚大で「歴史的」とも言われている。クラウドストライクのクラウドストライクのジョージ・カーツCEOはテレビインタビューの中で「サイバー攻撃やセキュリティー上の問題ではない」と発言。「原因を特定し、修正ソフトを配布したが、復旧までには時間がかかる」として深謝している。
【航空機の運行状況について】
情報提供:アムネットニューヨーク
今回のシステム障害により、19日正午現在、以下の事柄が発生しています。
- 米国内線から日系キャリアに乗り継ぎの際に、振り替えなどが必要。
- 航空会社のウェブサイトで、荷物の個数などの検索エラーが発生。
- 航空会社によっては、ウェブサイトにアクセスできない状態。
- 座席指定ができたり、できなかったりと不安定な状態が起こる。
- 日本からの国際線のフライトが欠航になり、数日後に振り替えが必要に。
(直近は非常に需要の高い時期のため空きがなく、3〜4日帰米日をずらさないといけない場合もあり) - 目的地以外での着陸が発生し、当初の目的地までの確認及び手配が必要となる。
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