ニューヨーク市で長年にわたって懸案になっているごみ問題を巡り、騒動が起きている。市衛生局(DOS)は、ごみを適切に処理していない企業やアパートなどについて、オンライン上で「晒す」ことで、恥辱を与えるキャンペーンを始めてから3カ月が経過。そうした衛生局の対応に対し、晒された側は、激怒しているのだ。

ニューヨークポストが29日に掲載した記事によれば、双方の対立は激化しているという。DOS側の言い分としては「ごみの収集にあたる職員は、ただ単にごみを集めているわけではない」というもの。その背景には、ごみ捨て場に集められたはずのごみの惨状があまりにも醜悪で、晒された側のみならず、DOS側も激怒している事情がある。DOSとしては、ごみを正しく処理していないとして、特定の飲食店の名前だけでなく、住所、さらには不正放棄したとみられる日時も含めて公開。DOS側は、飲食店の営業に対する影響を考慮したとしているものの、店舗側は不信感を強める。
この問題を巡り、ニューヨークポストがDOSに取材したところ、DOSはある企業の名称ならず、住所も削除した。ただ、こうした事例は幸運な部類に入る。ニューヨーク市側はSNSを通じ、ルール違反をしたとみられる企業などの公開を続けており、さらなる圧力を掛けている。
編集部のつぶやき「みつ児の魂百まで」
この問題は双方の言い分もあるでしょうが、悪質な場合は公開していいと思います。それぐらいしないと改善しないですよ。全ての人がそうだとはいいませんが、ごみに対する意識が低いし、ポイ捨てする人間が多すぎる。これは学校で掃除の時間を設けないで、業者にやらせることが原因の1つではないかとにらんでいます。「みつ児の魂百まで」という言葉もあるくらいですから。それと、ごみの回収率は居住エリア=住民の所得によって差があるように思いますね。
(AK)
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