24時間営業のダイナーは、「眠らない街ニューヨーク」を象徴する存在だ。ただ、コストの上昇やフードデリバリーのブーム、パンデミック時に早寝早起きの生活スタイルを身に付けた市民の増加などにより姿を消しつつある。こうした閉店ラッシュのさなか、再オープンしたブルックリン・ウィリアムズバーグにある1928年創業の老舗レストラン「ケロッグズダイナー」には、訪れる客が絶えない。ニューヨーク・タイムズが14日、伝えた。

Yelpのデータによると、2020年2月から24年2月の間、市では500店以上あった24時間営業のダイナーの13%が閉店した。その中には、クイーンズ・アストリアにあった「ネプチューンダイナー」や、ブルックリンのカナルシー桟橋近くの「アーチダイナー」などの人気店も含まれる。
半年間休業していた「ケロッグズダイナー」は、店内の改装、シェフのジャッキー・カルネシさんによる少し高めのメニュー導入を経て昨年9月に新たな経営者の下、リニューアルオープン、11月から24時間営業を始めた。同店では、午後8時から11時にはディナー客、午後11時から午前2時には夜遊びを楽しむ客、午前2時から5時はバーやクラブから流れ込んだ客、午前5時から午前8時は仕事帰りのホスピタリティー業界の従業員や朝食の客でにぎわう。
編集部のつぶやき
ニューイングランド地方、ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルベニア州で多く見られたダイナーも今や絶滅品種。深夜まで飲んだ後は、シメのコーヒー(おかわり自由)とNYチーズケーキ。寝坊した休日の朝は、ニューヨークタイムズの日曜版(もちろん紙です。それも分厚いやつ)読む人横目にパンケーキ。私も若かった。あなたも若かった。ニューヨークからダイナーがなくなったら、困るなぁ。「店のペーパー・タオルで涙をふいた」キューピーマヨネーズ・アメリカンの広告キャッチコピー。書いたのは秋山晶さん。名作だ!(AK)
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