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普段でも混乱気味のニューアーク・リバティー国際空港。管制システム障害に滑走路工事、管制官不足が重なり、ここ数日は混乱が深まっている。ウォール・ストリート・ジャーナルが3日、伝えた。

ケンタッキーダービー観戦を計画したフィラデルフィア在住のショーン・アーマドさん。1日にニューアーク空港からスピリット航空便に乗る予定だった。しかし3回遅延の末、「中断」に。職員配備の問題と説明を受け、翌日の便を提供されたが断ってレンタカーを使うことにした。「もう同じ体験をしたくない」と話す。
ニューアーク空港に対する評価はもともと低い。信頼度・便利度・価値は全米の大規模空港の中で最低との調査結果がある。「ニューアーク空港のベンチで一夜を明かすというミゼラブルな体験をすれば、普段は温厚なアメリカ人も旗を掲げて革命に参加したくなる」とコメディアンのスティーブン・コルベアが揶揄したこともある。
空港を運営するニューヨーク・ニュージャージー港湾局(PA)は数十億ドルの予算でニューアーク空港の改修を計画。2023年には新しいターミナルAがオープンした。昨年にはターミナルBに取りかかると発表している。ただ、ニューヨーク市内からは遠い、ハイウェーに隣接して拡張が困難という致命的な問題がある。
「ニューアーク空港にチャンスを与えよう」と、ハブに使用しているユナイテッド航空も今週、35便の運行を中止すると発表した。管制システムが一時的に機能しなくなるトラウマ的体験をした管制官がごっそり休職してしまったからだ。スコット・カービーCEOは「これまでと同じ便数をコントロールするのは無理だ」と指摘している。
夏休みの旅行シーズンが始まり、季節の変わり目の悪天候も加わることから、混乱収拾の望みは薄い。
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