ニューヨーク市周辺の空港利用客は2024年、1億4590万人で、23年の史上最多記録を更新した。27日、空港を管理するニューヨーク・ニュージャージー港湾局(PA)が発表した。手荷物検査を通る時間が以前に増して長くなり、国内線・国際線ともに余裕をもって空港に到着する方が安心だ。

PAによると、ジョン・F・ケネディ(JFK)国際空港、ラガーディア空港、ニューアーク国際空港、ニューヨーク・スチュワート国際空港の利用客総数は23年には1億4380万人だった。昨年はそれを上回り、JFK空港とラガーディア空港を利用した旅行客は過去最多を記録。特に国際線利用客は5230万人で、コロナ前の5090万人より増加。国内線利用客は9360万人で、23年の9420万人より減少している。また12月からホリデーシーズンにかけての旅行客も史上最多となり、年間の総数を押し上げた。
PAのオトュール局長は「空港利用客は、コロナ禍から完全に回復している」と指摘。「各空港の改築も成果を上げており、ニューヨーク、ニュージャージーの空の旅はさらに快適に、さらに堅固に発展していく」と胸を張った。
PAは300億ドルの予算で各空港の改築工事を実施。23年1月に開業したニューアーク空港のターミナルAは昨年、空港や航空会社を格付けするサイト「Skytrax」の新ターミナル部門でベストとの評価を得た上、ユネスコによる建築コンペの空港外観部門でも最優秀「ベルサイユ賞」を獲得した。
ラガーディア空港も20年にターミナルBがオープン。同様の賞を次々に受け、昨年はフォーブス・トラベル・ガイドで米国内の最優秀空港に選ばれた。ニューアーク空港とともに、数十年に一度の大改築が進行中のJFK空港も業界関連サイト「ビジネストラベラー」から2年連続して北アメリカの「ベスト空港」との評価を受けている。
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