2025年5月11日 COLUMN 編集後記

5月11日【気になったニュース】今年もJapan Paradeの季節。パレードにも100年の計???

皆さん、一週間お疲れさまでした。昨日のJapan Paradeには、参加されましたか?それにしても、天気がよかったですね。温度もちょうどよかったですし、金曜までの雨のおかげで、まさに“洗いたての空”でしたもんね。

今年はParadeの行進側で参加しました。学園として参加しましたが、大人だけでなく、子供たちも、とても楽しんでくれ、貴重な経験となったようでよかったです。やはり、海外や文化の異なる地域にいると、“自分の拠り所”ということを否応なく意識することが多くなるので、その“拠り所”を感じてもらえる、または“意識する機会となる”という点でもよかったと思います。一方で、これまでは、見ている側でしたが、やる側となると、やはりいろいろと視点が変わってきますね。単なる“行進”ではありますが、“Japan” Paradeとしての特徴、他の行進参加者との差別化、それらをするための準備のあり方などなど、いろいろと考えさせられました。。。

Japan Paradeの詳細に関しては、来週DAILYSUNでお伝えさせていただきますが、毎年進化を感じますし、観客数も好調だったと思います。観客はもちろん、行進側を見ていてもそうですが、日本人以外の方々の参加が増えているのがいいですよね。剣道や合気道で行進されていたのも、日本人以外の方々が多かったですし、コスプレの組などはほとんど日本人以外の方々だったと思います。また、観客側でも、浴衣を羽織っていたり、アニメのシャツを着ていたりと、日本文化の拡がり(和?折衷?)をますます感じました。

アメリカは、「人種のるつぼ」と呼ばれるだけあって、多様性や出身の地域や国を祝うパレードは各都市で行われますが、やはり規模と数において、NYは際立っています。例えば、St. Patrick’s Day Parade(3月)には200万人が参加し、National Puerto Rican Day Parade(6月)、West Indian Day Parade(9月)なども150万人規模です。他にも、Chinese Lunar New Year Parade(2月)、Dominican Day Parade(8月)、German-American Steuben Parade(9月)などもあります。

Japan Paradeの参加者は5万人ほどなので、上記のパレードと比べると、まだまだ格段の差があります。(まだ4年目ですしね。St. Patrick’s Day Paradeなどは、アメリカ建国前の1762年からですしね。。。)インバウンド旅行者数や日本食やアニメなどの“日本文化”に対する人気を考えると、Japan Paradeの将来性もまだまだあるように思います。NYをふくむ東海岸では桜祭りも拡がっていますので、Japan Paradeの行われる5月2週目土曜までの1ヵ月あまりの期間を“Japan Month”としてアピールしていってもいいですしね。

一方で、Japan Paradeも含めて、ますますのソフトパワーの展開を考えた際に、ポイントは、1. 日本人以外の方々(“日本ファン”)の拡大と2.“ホンモノ”をきちんと体験してもらえる環境になるのではないでしょうか。その意味では、やはり日本ファン拡大のための現地での継続的な活動と、“ホンモノ”がある日本との連携強化が必要になってくるのではないかと思います。まさに、明治維新後の国許と東京のような関係でしょうか?でも、そのころの国許-東京間よりも、今の日本-東京間の方が、時間的にも精神的にも近いでしょうしね。(今でも、大阪-NYの方が、大阪-東京の方が、精神的な近さを感じますし。。。信号も。)

今日も引き続き晴天ですね。では、よいMother’s Dayをお過ごしください。

代表 武田 秀俊

今週の1枚

Japan Parade行進前の風景。NYC Otaku Choir
参加者の国際性をふくめて、日本ではみない組み合わせ。
新たな“日本”文化がうまれる予感。。。
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