皆さん、一週間お疲れさまでした。また一つNew Yorkが復活しましたね。
昨晩NBAで、New York Nicksが、“NBAにおける屈指のライバル”であるBoston Celticsを破り、1999-2000年シーズン以来の25年分ぶりに、カンファレンス・ファイナル進出を決めました。うれしいですねえ。四半世紀ぶりということで、“神がかり”的な躍進の裏には、熱狂的なNew Yorkファンの願いだけでなく、ローマ教皇の願いという後押しが大きかったのかもしれません。(Nicksの主要3選手は、Villanova大学出身で、“Nova Nicks”と呼ばれるくらいです。現在はトレードで移籍してしまった選手も含めた“大学からの結びつき”を示したAT&Tのコマーシャルは、いいですよね。また、今月選ばれたアメリカ人初のローマ教皇レオ14世も、同大学出身、かつ同大学のバスケットボールファンですもんね。)
当然、この躍進の裏には、選手だけでなく、大きな組織改革があり、2020年2月以降にチームを支えるフロントの主要メンバーは大きく変わっています(筆頭の球団社長は、面白いキャリアです)。そして、戦略的トレードにより、攻守両面でのバランスを整えるとともに、リーダーシップをもった選手を招聘し、ディフェンスを重視したハードワークの文化を根付かせました。また、サラリーキャップの観点から、主力選手からの譲歩を引き出し(大谷選手もしましたね)、選手自身も競争力のあるチーム環境でプレイできるような、選手との長期的な“win-win”関係の構築も進めてきました。このあたりは、ここ5年の一つ一つの取り組みが功を奏したということかと思います。(当たり前と言えば、当たり前なのですが、実践が難しい。。。Nicksのその前の20年間もそうだし、万年“負け組”チームもありますしね。。。)
金曜日からは、女性のプロ・バスケリーグ(“WNBA”)も開幕しましたが、こちらも戦略的な取り組みにより、現在スポーツ事業として飛躍的な成長を果たしています。昨年度は、観客動員数が前年比50%増加し、視聴者数も過去最大、特にスポーツ専門チャンネルESPNでは、前年比+170%、SNSでの月間アクティブユーザー数も前年比+252%となりました。財務的にも、昨年7月に、主要メディアと11年間$2.2B(約3,200億円/年間 約300億円)の大型契約を結び、これまで年間100億円ほどの収入から、大きく伸ばしています。17年ぶりに新たなチームも加わり、今後ますます成長していくものと思われます。
上記のNicksの組織改革もそうですが、このあたりのダイナミズム、規模感、および戦略的積み重ねをおこなうプロ集団作りは、さすがアメリカという感じですよね。バスケでいうと、日本のBリーグも急速な成長をとげており(前年比+33%)、リーグ全体の営業収入が約550億円程度ということなので、WNBAと似たようなステージかと思います。今後、両者がどのように発展していくのかを比較してみるのも面白そうですね。
さて、いよいよ次は、Indiana Pacers。その25年前のシーズンのカンファレンス・ファイナルで敗れた因縁の相手です。過去の雪辱を果たし、さらなる“復活”をみせてくれるでしょうか。もうしばらく、目が離せませんね。
では、よい週末をお過ごしください。
代表 武田 秀俊
今週の1枚

いい選手もいたのですが。。。
今日のNew Yorkのバーは、この25年話で、もちきりでしょうね。
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