2025年6月9日 NEWS DAILY CONTENTS

不法移民摘発が大規模展開に、NYでは再び高校生が身柄拘束「逃げ隠れするのはかえって危険」

トランプ政権は、全米各地で不法移民摘発を大規模に展開している。カリフォルニア州ロサンゼルスではこれに抗議するデモ隊が治安当局と衝突。トランプ氏が州兵を派遣する異例の事態に発展している。ニューヨーク市内で、アメリカ移民税関捜査局(ICE)が再び公立高校の生徒の身柄を拘束した。amニューヨークが8日、伝えた。

生徒の身柄が拘束されたクイーンズ・リッジウッドのグローバー・クリーブランド高校(photo: Googleマップのスクリーンショットから)

この生徒は、クイーンズ・リッジウッドのグローバー・クリーブランド高校に通う11年生。氏名は明らかにされていない。地元選出のマイケル・ジアナリス州上院議員(民主)によると、生徒は違法滞在の疑いで先週逮捕された。家族と共に移民法廷で、亡命に関するヒアリングに出席したばかりだった。

ジアナリス氏は投稿サイトXで「裁判所で身柄を拘束し、家族と引き離すのは認められない。即時身柄の解放を要求する」と訴えている。チャーリー・バルデズ州下院議員(民主)も「家族とは何日も連絡が取れていない。どこに連行されたかも不明だ。すぐに、家族のもとに戻すべきだ」と主張している。

市の広報官は「情報を収集中。アダムズ市長は、法廷のヒアリングなどの公的リソースを活用することを恐れ、逃げ隠れするのはかえって危険だと繰り返し発言している」と指摘。市教育局(DOE)のアビレス=ラモス局長は「当局による身柄拘束は学校内で生じていない。学校は安全。保護者は子どもたちを学校に通わせてほしい」と話している。ICEからのコメントは入手できていない。

市内では先月21日、ブロンクスの高校生、ダイラン・ロペス・コントレラスさん(20)が移民関連のヒアリングに出席したところで連邦捜査当局に身柄を拘束されたばかり。ロペス・コントレラスさんはベネズエラからの移民。現在ペンシルベニア州の移民プロセス施設に拘留されている。全米市民自由連合(ACLU)や連邦議員らは即時解放を求めている。

                       
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