一汁三菜の定食、そしてハンバーグ自体に馴染みのないニューヨークで、「和牛ハンバーグ定食」がバズっているのをインスタグラムで発見した。箸を入れると溢れる肉汁に、ツヤツヤの白ごはん・・・そうそう、これ!日本には当たり前にあるハンバーグ定食、ニューヨークにはなかったんです。

◆ 「日本好き」のお気に入りスポット
その噂のハンバーグは、ブルックリンで「リトル・トーキョー」と呼ばれるエリアの中心地にある「CAFE O’TE」で食べられる。同店は今年4月に拡張したばかりの「50 Norman」内に、先日新たにオープンしたカフェだ。


「50 Norman」は日本の雑貨が揃うライフスタイルショップ「CIBONE O’TE」、和とフレンチが融合したユニークなレストラン「House Brooklyn」や出汁の専門店「Dashi Okume」から構成される施設で、日本人はもちろん、感度が高い日本好きのニューヨーカーがこぞって集まるスポットとなっている。

そんな旬のスポットで「和牛ハンバーグ定食」の販売がスタートしたわけだが、販売を始めて1ヶ月弱にも関わらず、休日は多くの待機客、そしてニューヨークのグルメ好きから支持されるインフルエンサーも数多く来店している。同施設をもうすでに訪れたことのある人は知っているかもしれないが、施設内には魚をメインにした朝食スタイルの定食が食べられるレストランもあり、今回は待望の「肉」メインの定食が食べられるスポットが誕生した。
◆ 和牛ハンバーグ定食、気になる値段は?
和牛ハンバーグ定食は、デミグラス、トマト、大根おろしポン酢の3種類のソースから選ぶことができ、注文してからしばらく待っていると、オープンキッチンの奥で肉厚のハンバーグがジュ〜っと焼かれているのが目に入る。そして、きんぴらごぼうやポテトサラダといった「日本の味」を代表する小鉢と一緒に美しい盛り付けで運ばれてくる。

「どのように食べるのがおすすめですか?」尋ねると、「ディップがおすすめです」とのことなので、まずはデミグラスから。はい、大正解。ハンバーグ自体にはそこまで強い味はついておらず、素材の旨みだけでも十分にご飯が進むのだが、ソースに絡めるともう箸が止まらない。付け合わせのきんぴらごぼうなどに関しては「日本人が食べても違和感がない味に仕上げています。副菜、そしてスープも季節によって変わるので楽しみにしていてください」と、広報の兼好絢子さん。

あっという間に平らげてしまって、ボリューミーなはずなのに胃もたれはしなかった。和牛って、もっとずっしりと重いイメージがあったような・・・。「日本産和牛とアメリカ産和牛を50%ずつブレンドして、赤身と脂のバランスを絶妙に仕上げてあるんです。アメリカ産和牛のしっかりとした赤身がステーキのような食べ応えを生み、日本産和牛の豊かな旨みが全体を包み込むようなイメージで、つなぎは一切使っていません。100%ビーフの純粋なハンバーグです」とのことだった。

そんな絶妙なブレンドもあいまって、「和牛」を使用しながらも39ドルと、極端に高級にならない意識したんだとか。ちなみに、ハンバーグ定食というのは万国共通かと思いきや、こういう食べ方は日本ならでは。アメリカでは「ハンバーグステーキ」や「ハンバーガー」と定義されたりすることもある。そんな中、おかずとご飯、スープと一緒に食べる一汁三菜の「定食スタイル」とともに “日本のハンバーグ” を発信していく場所が、ニューヨークに誕生した。
取材・文・写真/ナガタミユ
CAFE O’TE
住所
50 Norman Ave, Brooklyn, NY 11222
営業時間
11:00-20:00(ラストオーダー 19:00)
公式サイト
https://www.50norman.com/
公式インスタグラム
https://www.instagram.com/cafeote.bk/
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