私たちは毎日多くの「ウルトラプロセスフード(高度に加工された食品)」を食べている。しかし、その中でどの食品がより健康的で、どの食品が体によくないのかを細かく考えることはあまりない。ただ漠然と「ウルトラプロセスフード=体に悪い」と思いがちだ。
ウルトラプロセスフードといっても、すべてが同じように悪いわけではない。また、日常生活で完全に避けることは難しい。そこで今回は、食品がどの程度ウルトラプロセスフードに分類されるかを簡単に見分けられるサイトを紹介する。

◆ そもそもウルトラプロセスフードって?
ウルトラプロセスフードとは、「何度も加工過程を経た食品」のことだ。その過程で化学添加物が加えられ、食材本来の性質が失われてしまう。
加工添加物が多く使われるため、健康への悪影響も指摘されている。たとえば、大腸がんのリスクを30%、膵臓がんのリスクを49%、認知症のリスクを44%高めるという研究もある。ハーバード大学医学部のジュリア・メニチェッティ博士は「食品添加物や着色料といった化学物質は腸内細菌を乱し、免疫システムを損なう。人体はこうした成分に適切に対処できない」と警告している。
一方で、日々の食生活でウルトラプロセスフードを新鮮な食材に置き換えるだけで、メタボリックシンドロームの発症リスクは平均12%低下する。また血中のビタミン濃度も改善し、ビタミンB12は5%、ビタミンCは12%増加するという報告もある。

◆ 便利すぎるサイトで「知る」
ウルトラプロセスフードの影響を減らすためには、まずどの食品が該当するのかを知ることが大切だ。「TrueFood」では、食品をカテゴリーごとに分類し、それぞれの加工度合いをスコアで表示している。スコアが0に近いほど未加工、100に近いほど加工度が高いことを意味する。
カテゴリー別では、菓子類、ケーキ、パン、シリアル、ピザなどはスコアが高め。一方で、パスタなどの麺類、離乳食、調味料、魚介類、牛乳やチーズは比較的低めに位置している。
鶏むね肉を含む加工の少ない冷凍肉は、生鮮食品に近い扱いとなる。一方、ハムやソーセージは高いスコアを示す。肉パティ製品でも、種類によってはソーセージやハムほど高くない場合もある。
文・写真/Miki Takeda
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