海外旅行の必需品であるスーツケースが、知らない間に公衆トイレのふたより汚くなっている可能性があるとの調査結果が発表され話題を呼んでいる。生活情報サイトのリアルシンプルが10日、伝えた。

調査は旅行保険会社インシュア・アンド・ゴー(Insure and Go)が実施。ロンドンの空港駅で、ハードシェルとソフトシェルのスーツケース10個の表面を拭き取って検体を採取した。するとキャスター(車輪)に付着している細菌の数は、公衆トイレのふたのなんと58倍に近いことが判明した。大腸菌、ブドウ球菌の他、黒カビも見つかった。
微生物学者のエイミー=メイ・ポインターさんは「歩道やトイレの床、電車のプラットフォームなど、病原菌の世界の上を転がってきた結果だ。しかも、殺菌洗浄されることはまずない」と説明している。
スーツケースの底の細菌の数も公衆トイレのふたより著しく多かった。さらにソフトシェルの表面の方が、ハードシェルの表面より細菌類が付きやすいことも分かった。
スーツケースの汚染を最小限に抑える方法は?ポインターさんによると、まず「引いて行く場所に気をつける」こと。汚れたり濡れたりしている場所では持ち上げる。空港のトイレには持ち込まない。そして「こまめに殺菌する」ことだ。目的地や家に着いたら、殺菌ウェットティッシュ、清掃用洗剤に浸しよく絞ったタオル、消毒用スプレーを使う。定期的に洗浄することも大切だ。
さらに「ホテルではバゲージラックを使う」こと。ベッドやテーブルの上は汚染されている場合がある(ベッドからベッドバグ=トコジラミがスーツケースの中に飛び込む可能性もある)。最後に、「スーツケースを触った後は手を洗う」こと。細菌が付着した手でスナックを食べたりしたら、バケーションが台無しになる。水とせっけんで手洗い敢行。例のハンドサニタイザーを利用してもいい。とにかく、“ばい菌”の拡散を抑えるようにしよう。
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